第6回九州CT研究会 開催報告
今回、当番世話人を務めました長崎大学病院の福田です。
第6回九州CT研究会・第6回九州CTフォーラムには、約270名の多くの方々が参加して頂きました。昨年より動員数は若干少なかったのですが、『小児』と『被ばく』という2つの何となく身近であるけれども難解な問題について、関心を寄せて頂いたことは嬉しい事でした。(本当は、他のいくつかのイベントが重なっていたため、不安でした。)
今回『小児CT検査』をテーマに、特別講演として独立行政法人 国立成育医療研究センター放射線診療部医長 宮嵜 治先生ならびに東京慈恵会医科大学附属柏病院 庄司 友和先生にご講演をしていただきました。多忙なお二人を迎える事が出来て、大変充実した会になりました。
また研究会企画では、福岡市立こども病院、独立行政法人 地域医療機能推進機構 九州病院、熊本地域医療センターの3施設の方に小児CT検査の取り組み方について報告して頂きました。
先日、横浜で行われた第70回日本放射線技術学会学術大会におきましても、小児のCTについては、いくつかのシンポジウムで大きく取りあげられており、昨今のCT検査の増加に伴い小児CT検査も増加している様でした。
東日本大震災による福島原発の事故で被ばくに対する国民の関心が高まる中、放射線業務を生業とする私たちにとって、ALARA(As Low As Reasonably Achievable)原則を振り返り、小児CT検査についての基礎知識の習得ならびに検査に対する姿勢を見つめ直す意味でも、満足できる会になったのではないかと思います。
最後に、運営において産業医大の渡辺さんを初めとする北九州のスタッフ、ならびに九州CT研究会の世話人の方々、そしてフォーラムの主催をして頂いたバイエル薬品株式会社様に感謝致します。
今後も九州CT研究会をよろしくお願いします。
平成26年5月22日
第6回九州CT研究会 当番世話人
長崎大学病院 福田徹